Excel・スプレッドシートで腎機能を簡単自動計算!

Excel

投与量を腎機能によって調節する薬は数多くあると思います。

しかし、電子カルテなどでちゃんと表示してくれる施設もあればオーダーを入れないと計算されないなど手軽に腎機能を計算できない施設も多々あると思います。

そんな中で電子カルテにも比較的導入しやすいExcelや手持ちのスマホでも簡単に表示できるスプレッドシートを用いて腎機能を計算する方法をまとめました。

(スプレッドシートは簡単に言うとGoogleが無料で提供しているExcelです)

 

余談ではありますがCASIOから腎機能だけでなく様々な計算ができる「薬剤師電卓」が発売されているのでこちらも検討してみてください。

 


今回使用する腎機能

今回使用する腎機能は個別eGFRとCG式を用いたクレアチニンクリアランスの2つを計算していこうと思います。

今回はシスタチンCではなく血清クレアチニンの値を用いて計算を行います。

クレアチニンクリアランスは下記のCG式を用います。

eGFRは最終的には「個別eGFR」を下記の式を用いて求めます。

計算の整合性をはかるために同じ数値を下記の日本腎臓病薬物療法学会の計算機を使用しています。

eGFR・CCrの計算 | 日本腎臓病薬物療法学会

実際にExcelへ入力してみよう

計算式の内容を考える前に入力してほしい項目を整理します。

今回必要な項目は、「年齢」「性別」「身長(㎝)」「体重(kg)」「血清クレアチニン値」になります。

そのため入力欄を作成しましょう。

私の場合では、性別を「男性」「女性」と入力するのが手間と感じたため、男性なら「0」女性なら「1」と入力するように設定しました。

年齢等の数値は適当に入れています。

クレアチニンクリアランスの求め方

=(140-B5)*E5/(72*F5)*IFS(C5=0,1,C5=1,0.85)

↑セルの場所を変えればコピペで使用できます。

赤色の部分ではクレアチニンクリアランスを求めています。

B5は「年齢」、F5は「血清クレアチニン」を入力したセルを指しています。

青色の部分では女性の場合は0.85男性の場合は1を赤色の計算結果にかける分岐です。

少し難しいのがこの青色の部分ですがこの関数は下記のような内容になっています。

 

IFSは複数の条件分岐をする場合に使用する関数です。

詳しくは下記のようになります。

IFS(C5=0,1,C5=1,0.85)

「C5」セルが「0」だった場合「1」を返す。

「C5」セルが「1」だった場合「0.85」を返す。

しっかり男性、女性と入力したい場合は IFS(C5=”男性”,1,C5=”女性”,0.85) と入力すれば認識してくれます。

個別eGFRの求め方

まずは入力した関数ですが下記のようになります。

=194*F5^(-1.094)*B5^(-0.287)*IFS(C5=0,1,C5=1,0.739)*D5^(0.725)*E5^(0.425)*0.007184/1.73

非常に複雑に感じますのでコピペしていただいて大丈夫です!

簡単に説明すると赤い部分が標準eGFRを求めており、青い部分で個別eGFRを求めています。

関数的には難しいものは上記のクレアチニンクリアランスを求めた時のIFS関数のみなのであとは公式通りに数値をあてはめていくだけになります。

まとめ

性別などで計算式が変わるものは数多くあるのでその時に自動で分岐させて求めていけば多くの人数の腎機能を求める時に計算ミスを防ぐことができます。

IFやIFS関数は覚えやすく使いやすい関数なので身につけるととても作業がはかどるのでオススメです。

業務改善や学会資料の作成などに役立てていただけると幸いです。

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