輸液について(浸透圧)

薬剤師国家試験対策

病院で働いていると沢山の輸液を目にしたり触ったりすると思いますが添付文書などを見ても違いが分かりにくいのでそれらをなるべく分かりやすくまとめてみたいと思います。

 

人体の水分量

浸透圧を考える前に人体の水分量について再確認すると、

成人男性の水分量は約60%

成人女性の水分量は約50%

小児の水分量は約80%

と言われています。

この中で多く語られているのが60%なのでそれを基準で考えていくと、その内訳が、

細胞内液 40% (細胞膜の中の水分)

組織間液 15% (細胞内と血液以外の水分)

血液   5%

と言われています。(8:3:1の関係)

水分 人体

体液の浸透圧

体液の浸透圧を構成する要素として晶質(しょうしつ)浸透圧膠質(こうしつ)浸透圧があります。

晶質浸透圧

晶質浸透圧を構成する要素には電解質、ブドウ糖、アミノ酸などがあります。

そしてこの晶質浸透圧は人体内の細胞膜の中と外において上記要素の濃度差によって生まれる浸透圧です。

細胞膜は電解質やブドウ糖などは自由には行き来できません。(チャネルやポンプがあるのはそのため)濃度差が生じた場合に水が行き来して浸透圧を調節しています。

膠質浸透圧

晶質浸透圧は細胞内外についてでしたが、膠質浸透圧は血管壁の内外で発生する浸透圧になります。

そのため膠質浸透圧を構成する要素としてはアルブミンなどの血漿タンパク質や高分子物質など分子量が非常に大きい物質になります。

膠質浸透圧

電解質輸液への応用

アルブミン製剤などの血漿増量剤は膠質が主成分になるため投与した場合に血漿量のみを増加させます。

 

つぎに細胞外液補充液(等張電解質物質)は血漿量、組織間液を増加させ、細胞内液は変化しません。

維持液類(低張電解質輸液)は血漿量、組織間液、細胞内液全てを増加させます。

詳しくは下記事を参照してください。

 

 

まとめると下図のようになります。

細胞外液補充液
維持液類
血漿増量剤

上図のように体のどこに水分を送りたいのかを考えて薬剤を選択するというのが基本方針になるためこれを参考にすると処方意図を考えるひとつになると思います。

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