ベンリスタ皮下注オートインジェクターについて

医薬品

ベンリスタ皮下注オートインジェクターについてまとめたので見ていただけると幸いです。

ベンリスタは他にも皮下注シリンジ、点滴静注の製剤がありますが今回はオートインジェクターについてフォーカスしています。

適応、薬効薬理

既存治療で効果不十分なSLE(全身性エリテマトーデス)

SLEは簡単に説明すると体内の自己免疫細胞が自身の正常細胞を障害することにより発症する病気です。

自己免疫細胞にはT細胞とB細胞の2種類があります。SLEの患者さんはこの2つの量や質が変化している状態です。

ベンリスタは自己反応性B細胞(自分の細胞に反応してしまうB細胞)が作られる過程に反応するBLySという因子に結合し自己反応性B細胞を減らす作用を持っています。

禁忌

禁忌

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

・重篤な感染症の患者(免疫抑制効果があるため)

・活動性結核の患者(免疫抑制効果があるため)

用法用量、キットの使い方

オートインジェクターは1回1本(200mg)週1回投与

使い方は本剤は冷蔵庫保存のため使用30分前に冷蔵庫から取り出し、常温になるまで待ちます。

冷蔵状態の場合薬剤に粘性があるため投与などに不備が出てしまう可能性があるので必ず常温になるまで冷蔵庫から出すように説明を行ってください。

真ん中の窓部分が上記の写真のように白いことを確認してください。万が一紫の場合は使用済みの状態です。

左の丸い部分を引くか回すかするとキャップが外れます。練習用キットを触った感じでは回したほうが外しやすかったです。

キャップを外したらお腹か太ももに垂直に押し当てると自動で投与が始まります。

投与開始時にカチッと1回音がします。その15秒後もう一度カチッと音がしたらその3秒後に皮膚から離します。

15秒は私の体感だと少し長く感じたのでしっかり薬液が入っている窓などを確認しながら投与が終わるまでしっかり待つように説明したほうがいいと思います。

本剤は1本使いきりです。

副作用など注意点

本剤は免疫細胞を抑える薬剤になるため感染症には充分注意する必要があります。

体内にもともとあるJCウイルスが免疫抑制により活性化し脳症を引き起こし意識障害、麻痺症状などを起こす進行性多巣性白質脳症(PML)がありますが発症確率は1/1億人ぐらいの頻度と言われています。

患者さん用パンフレットにも別冊で同封し、注意を促しているのがうつ症状です。臨床試験段階では自殺までつながる例は確認されていないそうですがやはり働きながら治療を行う方も多いと思うのでストレスをなるべく溜めないようにするのが大切です。

まとめ

オートインジェクターの使用方法は週に1回1本をキャップを外して押し当てるだけなので非常に簡単な剤形になっています。

免疫抑制に関する薬剤のため感染症に関わる説明はしっかり行うべきだと思います。

うつ症状に関する説明は非常にデリケートな部分になると思いますので詳しく説明するのは患者さんによって使い分けていく必要があると思います。

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