病院で働いているとドブタミン、ドパミン、ノルアドレナリンは違うのは分かるけど何が違うの?と思いそれぞれの適応などから違いをまとめてみました!
ちなみに内因性カテコールアミンと外因性カテコールアミンがありますが、内因性は天然物で外因性は合成物という違いみたいです。
ドブタミン
ドブタミンは外因性カテコラミンです。
ドブタミンはアドレナリンのα1、β1、β2を刺激する作用があります。α1とβ2は平滑筋において拮抗的に働くので打ち消しあいます。
よって作用として残りやすいのはβ1です。これは心臓に多く存在しています。
β1を刺激すると心収縮力増加、心拍数増加、心収縮力など心機能が上昇します。
ちなみに血管系のα1とβ2は打ち消しあってるので血圧は上がらないことがあるといわれています。
使い方は主に心不全になります。β2にも作用しているため平滑筋弛緩の可能性もあるので血圧低下には注意が必要になります。
ドパミン
ドパミンは内因性カテコラミンで用量によって作用が変わります。
低容量ではドパミン1受容体刺激作用が優位です。
腎動脈拡張作用によって利尿作用をもたらします。
中容量からはβ1作用が優位になっていく為心収縮力増加(陽性変力作用)、心拍数増加が起こります。
α1受容体刺激作用が出てくるため血管収縮作用を少しずつもたらされます。
高用量ではα1受容体刺激作用が優位になり、血管が収縮するため低容量で得られた利尿効果は無くなります。
使い方は無尿患者にたいする利尿や心拍出量の増加、心拍数増加を目的に使用されます。
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンはアドレナリンの前駆物質です。
α受容体刺激作用が強いため血圧上昇作用が主な目的です。
β1もα受容体ほどではありませんがあるため基本的には不変ですが高用量で心拍数増加、陽性変力作用を持ちます。
主な使い方は敗血症ショック、心原性ショックなどのショック時の血圧上昇目的です。
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