2020年8月に低血糖時の緊急処置薬として「バクスミー」がイーライリリーから発売されました。
この薬剤の最大の特徴は国内初の点鼻で処置を行う処置薬ということです。
ちなみに本剤は1回使い切りです。
成分としてはグルカゴンの粉末剤です。
薬価は8368円と従来のブドウ糖などと比べると高いですが低血糖症状により嚥下等が不可能になった患者へは最適な薬剤の1つになったと思います。
使い方は簡単ですが、患者本人に意識がある場合には従来どおりブドウ糖の内服などで対応することは変わりありません。
主な使い方は患者本人が低血糖により意識障害などに陥ってしまった場合に患者以外の人が投与するためのものです。
そのためインスリンやDM薬が始まった患者への低血糖の指導ではブドウ糖とバクスミーの使用方法は説明しますが、バクスミーは患者家族などに重点的に説明する必要があることに注意が必要だと思います。
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